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2005年 03月 03日
センチメンタル・フーリガン
blogをもうやりたくないと思った時期がある。

記事をあげる度に、いそいそとトラックバックをはり、
他のblogを覗いてはまめにコメントを書き、
自分の書いた記事にコメントが来たかどうかで一喜一憂し、
いつしかアクセスを増やすことが目標になり、
コメントがもらえるように狙って記事を書くことさえあった。
要は、読んでくれる人のゴキゲン取りをしていたわけだ。

blogに何かを書くことが、徐々に苦痛になっていった。

なぜオレは、blogを始めたんだろう。

何のために、オレはblogをやっているんだろう。

好きだから始めたことなのに、いつのまにか義務になっていた。
アクセスが増えるのは素直にうれしいし、たくさんコメントをもらえると励みになる。
何と言っても、スタジアムで顔を合わせ挨拶し、「今日の試合はどうだろね〜」と
他愛もない会話ができる仲間ができたことに、この上ない幸せを感じていた。
ナビスコ決勝当日、初めて会った人と抱き合って泣いたのは、一生の思い出になった。

だから正直いって、その時点で自分のblogの役割は
終わったのではないかと思っていたのだ。

なのにこうして今も、エントリをアップしようとしている自分がいる。
仕事でクリエイティブなことをして、作ること、書くことに疲れているはずなのに、
やっぱり東京のことを書くのは楽しい。自分が好きなことを書けるのは楽しいんだ。

好きなことを思った通りに書いて、人に見て、読んでもらえる。
なんて幸せなことだろう。なんて幸せな時代だろう。

でも、「好き」という感情は、知らないうちに誰かを傷つける。
「好き」ということは、「その他は好きじゃない」ということだから。
何かに差をつける感情なのだから。
そして忘れちゃいけないのは、「好き」という感情が、
「好かれたい」という感情に変わった時、人は盲目になりえることだ。

そのことを忘れずに、これからもblogを続けていこう。
そのことを忘れずに、ずっと東京を愛していこう。





【この長〜い文章を最後まで読んでくださったみなさんへ】
もし、このエントリにコメントされる方がいらっしゃったら(いないかもしれませんが)、
お願いですから鍵コメをせず、書き込んでもらえますでしょうか。
どんな人が、どんな感想をもったか、すべての人に見てもらいたいので。
ワガママ言ってスミマセン。

by tokyo-boys12 | 2005-03-03 23:16 | FC東京


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