今季最後のダービーは、両チームの分岐点だった。
1点ビハインドからのロスタイム逆転勝ち。
ヴェルディにしてみれば、1点先制しながらの逆転負け。
東京は明らかに波に乗った。
一方、ヴェルディは引き分け続きでつないできた首の皮が
切れてしまったかのように、ここから連敗が再開する。
タイトル争いから脱落した東京サポーターにとって、あまりにシビれる試合。
残留争いから抜け出したかったヴェルディサポーターにとって、あまりにも残酷な試合。
いま思えば、このダービーがすべてだった。
来期、リーグ戦において東京ダービーはなくなる。
試合終了後の、「さよならヴェルディ」コールはしなかった。
なぜ?
ヴェルディに同情したわけじゃない。
ましてやヴェルディサポーターに同情したわけじゃない。
それは、大好きなダービーチャントを歌えなくなるのが寂しいからだ。
ダービーがなくなるのが寂しいからだ。
だからオレにとって、「さよならヴェルディ」はさよならの相手が違っていた。
さよならダービー。
さよなら、東京ダービー。
来年の天皇杯とかでいいから、ダービーにならねえかなぁ。