昨日、日本代表のW杯登録メンバーの発表があった。
FC東京からは、土肥1人。東京からより多くの選手が選ばれることを期待していたのだが、
しかし
このJ'S GOALのコメントを読んでいたら、
これで良かったのかも知れない、という気持ちになってきた。
だってオレは「今、FC東京で最高の選手は?」と聞かれたら、迷わず「土肥だ」と答えるだろう。
相手を威圧するような険しい表情と、仲間を奮い立たせる声。
強烈なリーダーシップ。味方を動かす的確な指示と、安定感のあるセービング。
どんな時も戦い続ける精神力と、鋼のような体躯。
そしてピッチを離れれば、若手にアドバイスしたり、時にはリラックスさせる包容力を持つ男。
先発としても、サブとしても仕事のできる男。
東京の選手として、いちばん誇れる選手が、ドイツへのメンバーに選ばれた。
こんな誇らしいことはない。
世界での大舞台の経験がない?
彼には、ナビスコの決勝で、雨あられのようなシュートを
ことごとく跳ね返した経験があるじゃないか。
最後のPK戦、浦和の選手たちが不安そうにペナルティスポットに立っていたのに対して
鬼のような形相で、ゴールに仁王立ちする土肥ちゃんの姿を、オレは忘れない。
グループリーグ第3戦、日本vsブラジル。
ここまでの勝ち点、ブラジル6、日本4、クロアチア1、オーストラリア0。
日本、ブラジルに引き分ければ、グループリーグ突破。
ゴールマウスに立つのは、先日のクロアチア戦で
不運なレッドカードを受けた川口に替わって、土肥。
世界最高の舞台で、世界最高の攻撃陣に立ち向かう、東京最高のGK。
そんなことを考えるだけで、胸がいっぱいになる。
ドイツまで行っても、ピッチに立つことはないかも知れない。
ましてや、ベンチにすら入れないかも知れない。
しかしかつて、98年のフランスで、ベテランGKの小島がそうだったように、
例えミニゲームでも、練習試合でも、彼は仕事を全うするはずだ。
東京のGKとして。ひとりのGKとして。