2006年 12月 16日
当たり前のように。
b0015993_16355780.jpg








「Jean Jean」
その声がスタジアムに響く度、彼は打点の高いヘディングでボールを跳ね返す。

「Jean Jean」
その声が響く度、彼は果敢なスライディングで、相手からボールを奪う。

「Jean Jean」
ボールを跳ね返す。何度も、何度も。

「Jean Jean」
ボールを奪う。何度も、何度も。

「Jean Jean」
秋が訪れる前の国立。彼はうずくまって涙を流していた。
そんなジャーンを見たのは初めてだった。

「Jean Jean」
震えそうな声で、僕はせいいっぱいのコールをピッチに送った。
ジャーンの当たり前のように見えるプレーが、
どんなにかけがえのないものか、身にしみた瞬間だった。


2004年、11月3日。
あのシーンを思い返す。
11月だというのに、夏のような午後の日差し。
ピッチで泣き崩れるジャーンに駆け寄る選手たち。

ピンチに立たされた。しかし、東京はこれでひとつになった。
ピッチの上では10人でも、魂は11人だった。

120分の激闘、そしてPK戦。東京は初のタイトルを手にする。
僕はいまでも、ジャーンがもたらしてくれたタイトルだったと思っている。


先日、ジャーンと湘南の契約が決まった。
彼はまた、当たり前のように、相手のクロスを跳ね返すだろう。
当たり前のように、相手からボールを奪うだろう。
当たり前のように、ユニフォームのその下に、愛する我が子のTシャツを着込んで。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-12-16 17:26 | FC東京


<< A happy new sea...      ひどいや、桃太郎さん。 >>