21日のトーチュウ、「ゲームのツボ」を読んだ。
大分戦の采配についても興味深かったが、
オレの目を引いたたのは、後半から投入された羽生についての部分。
彼の言葉を読んで、ずいぶんと長い間、忘れていたことを思い出した。
彼が東京に来ると聞いた今年1月。
嬉しい反面、「なぜジェフに残らなかったのだろう」という疑問ばかりが湧いていた。
彼のような責任感の強そうな男は、チームに残ると思っていたからだ。
他のチームを捨ててやって来た選手は、
いずれ同じように東京を捨ててしまうのではないか。
意地の悪い考えが頭から離れなかった。
ところがシーズンが始まると
もう彼は、東京になくてはならない存在になっていた。
ダービーでの素晴らしいゴール。最後まで走り切る姿。
インタビューや彼自身のサイトでの言動。
まるで最初から東京にいたかのように、彼は青赤のユニフォームを着て
ピッチを縦横無尽に走り回っていたのだ。
「優勝するためにやって来た。なのにそれができないのが悔しい」。
後半から投入された大分戦後の言葉。
トーチュウの記事を読んで、オレの気持ちは開幕前にまで遡る。
あの時オレは、なぜこんなことが言えなかったのだろう。
「東京に来てくれて、ありがとう」。
本人に何か伝えたくて、小平に行こうと思い立ってから、半年以上が経ってしまった。
ひょっとしたら今からでも、遅くないのかもしれない。
今シーズン、残り5試合。鹿島戦まで、後4日。