先週の土曜、アマラオの映画を見てきた。
そう、大分戦の夜だ。
オレにとってアマラオというと、すでに選手として晩年だった。
実際2003年から本格的に東京を見始めたので
本当にギリギリ、アマラオに間に合った世代なのだ。
それでも彼のプレースタイルや人柄は
東京を見始めた人間にとっても、胸を打つ何かを持っていた。
例えば、右の拳を握りしめて、胸に当て、ゴール裏に突き出す仕草。
「アイシテルヨ。キミタチハ、オレノココロニ、イツモイルヨ」
そのパフォーマンスを見ただけで、涙がこぼれたことを思い出す。
サポーターからも愛され、選手からも愛され、クラブからも愛された。
そんな選手がいた東京にギリギリ間に合ったのは、本当に幸せだったと思う。
あれからもう5年。
キングは去り、クラブは10周年という節目を迎えた。
長い目で見れば、新しい挑戦にもがく、過渡期とも言えるのだろう。
それはそれで、その瞬間に立ち会えることは、幸せなのだと思う。
もしかしたら、いずれ「城福以前、城福以後」なんて言われる時が来るのかもしれない。
東京が初めてアジアに挑戦したシーズン。
日本の首都のクラブとして、アジアに立ち向かったシーズン。
そうなるためにも、これからの試合は、重要な5試合になるのだろう。
オレたちが年を取り、息子に、そして孫に、誇らしげに語る姿は、決して悪いもんじゃない。
今シーズン、残り5試合。鹿島戦まで、後2日。