カテゴリ:FC東京( 181 )

2006年 10月 17日
シーズンチケットを握りしめて。
味スタに通うようになったきっかけを、2年前に書いた。

はじめてヨメとFC東京の試合を見に行った時のことを話そう(ケリ−のコラム風)。

自分の場合、ロンドンでプレミアリーグを見たのがきっかけだったのだが、
そのエントリで、こんなことを書いている。

愛情溢れるファンたちと、小さなスタジアム、そしてサッカー。素朴だけど、好きなサッカーがそこにある。生活の中にサッカーがある。そんな日常をうらやましくも思った。

サッカーがある日常。それを夢見て通い始めたスタジアム。
その夢は叶ったのかもしれないけど、最近は辛いことばかりだ。
でもそれこそが、「日常になった」という証明なんだろう。

コージさんが「東京あんびばれんつ日記。」というblogのタイトルをつけたように、自分らが始めたユニットに「SENTIMENTAL HOOLIGAN」というネーミングをつけたように、悲しみも喜びも、怒りさえも味わえるのがサポーターだ。天国もあれば、地獄もある。こんなに感情を揺さぶられる楽しみに出会えた人間は、なんて幸せなんだろう。だから今日も、映画にも、小説にも、ライブにも、ゲームにも、遊園地にもない「何か」を期待して、シーズンチケットを握りしめてスタジアムに向かう。

「戸田のハットトリックは何年ぶりよ?」なんて帰り道の会話を想像しながら。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-10-17 21:40 | FC東京
2006年 10月 06日
手。
b0015993_1673997.jpg先日の新潟戦、75分。
スコアはすでに1-3。
1点返せれば、
何かが起こるかもしれない。
しかしここで追加点を奪われれば、
間違いなく試合は終わる。

79分。東京は痛恨のPKを与えてしまう。
「終わった」。
誰もがそう思いたくなる場面だった。


ゴール裏2階席から遠くに見えるゴールはちっぽけで、
土肥がどんな表情でこの苦境を乗り切ろうとしているかは、判別することができない。
ただ、スタンドなんかで感じる以上に、ピッチにいる選手たちは苦しかったろうことは想像できた。
5連敗の後のホーム。先制。しかし同点。逆転。そしてPK。
オレだったら逃げ出したくなる。

新潟のエジミウソンがペナルティスポットにボールをセットした、その時だった。
スタンドからその光景をただ眺めるしかないオレの隣から
「シオが祈ってるよ」という声が聞こえた。

たしかに彼はベンチの脇で跪き、顔の前で両の手を合わせ
反対側のゴールでいま行われようとしている拷問のような行為を、じっと見つめている。

彼は祈っていた。少なくとも、オレにはそう見えた。

大学No.1キーパーと呼ばれ東京に入団するも、公式戦での出場機会はナビスコカップだけ。
リーグ戦での出場はいまだなく、入団以来、土肥がどれだけ不調でも、
故障を抱えようとも、彼にチャンスは巡ってこなかった。
穿った見方をすれば、彼にとって土肥はピッチに立つための障害のようなものだ。
土肥さえいなければ、彼は今頃、東京の守護神としてピッチに立っていたかもしれないのだから。
この日も、倉又監督は交代枠を使いきり、シオの出場機会はすでになくなっていた。

しかし彼は祈った。止めてほしいと祈った。土肥にチームを救ってほしいと。

結果は、誰もが知っている通りだ。
ボールがネットに吸い込まれた瞬間、彼は崩れ落ちるようにうなだれた後、
静かにベンチに戻った。

彼のこの行為は、オレの胸を打った。
しかしあえて厳しいことを言うならば、その祈りは、シオの弱さだ。

サポーターは声援を送り、祈るくらいしかできない。
でもシオはGKだ。東京のGKだ。ピッチは目の前にある。

その手で、レギュラーを奪い取れ。その手で、敵のシュートを弾き出せ。
その手は、祈るためではなく、東京のピンチを救うためにあるのだから。


【追記】
PKのくだりでシオが祈っている時、
キーパーグローブはしていなかったことがわかりましたので訂正します。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-10-06 16:11 | FC東京
2006年 09月 06日
サテライトで陽気なワシくん@山形
b0015993_036060.jpg試合内容についてはオフィシャルに詳しく出ているので以下、個人的な感想。

この日は、ワシントンの調子がどんなもんか気にして見てたんだけど、“カントク見て見て!”感はタップリありました。試合結果を見てみれば分かるとおり、いちばんシュート打ってるし、小澤がとったPKを蹴ってるし(いつかのダニーロのCKを思い出したよ)。試合中もけっこう声を出して「パスくれ!」オーラビンビン。その割には動き出しが鈍いのか、連係が悪いのか、いいパスはあまりもらえてなかったけど。小澤や戸田の調子が良かっただけに、トップチームでの出場は今後のアピールにかかってそうだ。

今回、実は山形までの移動で、偶然行きも帰りも選手たちと同じ新幹線になったのだけど、ワシントンの様子がいちばん面白かった。行きはリチェーリとくっつくようにして大人しそうにしていたワシくん。山形新幹線で東京から3時間もかかって山の中を抜け、何もないひっそりとした駅で降ろされ「お母さんボクはとんでもないところに来てしまったようです…ガーロ監督はブラジルに帰っちゃうし…」的な表情を浮かべていたのだ。
ところがである。試合後、移籍して初めてのゴールを決めたワシくんはそりゃもう上機嫌。帰りの駅での立ち話でニコニコ、新幹線のホームで中澤総太と楽しそうにじゃれあってニコニコ。昼に下車した時のあの寂しそうな眼差しはなんだったんだ…心配して損したよ。

いつかのマッチデープログラムの欄外で、東京の選手がやたらと「ワシントンは陽気で人なつっこい」と言っていた。これは広報が僕らからササを忘れさせるために「ワシントンはチームになじんでますよ!」とムリヤリアピールしてるのではないかと勘ぐっていたのだが、そうでもなさそうだ。あの感じだと、案外おもしろいヤツなのかもしれない。ゴール後のパフォーマンスとか、期待しちゃおうかしら。ブラジルフェスタとか、期待しちゃおうかしら。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-09-06 00:41 | FC東京
2006年 08月 29日
人間ガーロ。
b0015993_14922.jpg








アレッシャンドレ ガーロ前監督について

いったい僕らにどうしろと言いたいのだ、フロントは…。

確かに「ガーロはいつ帰ったのだ?解任の場合、離日の発表はないのか?」
と思ってはいたけど。律儀に発表してくれましたね。
まあ、今まで選手の時はやってたし、ガーロ(やクリス)を見送りたいファンも
ゼロというわけではないだろうし…。

自分としては正直、複雑な気分。
僕は監督ガーロを、人間ガーロを愛しきれなかったから。
やはり東京の監督として好きになってあげたかったけど、どうにも微妙だった。

強きな発言とは裏腹に、揺れる戦術。
まじめすぎると言われつつ、ポテチをご飯にかけて食べていた。
コージさんのイラストに腹を立て、子供には優しかった。
ガッツポーズを見たのは、一度だけ。

やっぱり好きになるにも嫌いになるにも、微妙だった。
彼に対する思い入れは、少なくなる一方だった。

しかし最後の最後で、彼に対して興味深いと思ったことがある。
それは解任された時の、トーチュウのあの写真だ。
顔を隠しながら、クラブハウスを去る姿。

なぜ顔を隠す?

今までの会見のように、強気な姿勢はどうした。
「オレは間違ってない」と、胸を張って去ればいいじゃないか。
あなたは決して、罪人ではないのだから。
誰かを騙そうとしたわけでもなく、
チームをJ2に落とそうとしたわけではないのだから。

自分を信じていたのなら、顔を隠す必要などない。
胸を張って、帰国してほしい。



それにしても…彼はまだ日本にいたんだね。
なら千葉戦は見たのだろうか。
見たなら、どう感じたのだろうか。
トーチュウさん、いつかどこかで、ガーロのコメントをとってくれないかなぁ。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-08-29 15:36 | FC東京
2006年 08月 16日
Ousadia 〜信頼・勇気・挑戦〜
以前、こんなエントリをあげていたのを思い出した。
今さら、今季のスローガンについて。

スローガンのごとく、抽象的で聞こえのいいサッカーは
夢半ば(いや半ばにも到達してないか)で潰えた。

以前、チームが危機的状況の時こそ、役に立つのがスローガンだ、と書いた。
しかし結局このスローガンは何の役にも立たず、提唱した本人は解任された。
監督と選手は信頼しあえず、試合では勇気のない横パスを繰り返し、
リーグ優勝への挑戦よりも、今となっては残留が目的となってしまった。
掲げたスローガンに何一つ到達することなく、ガーロ東京は崩壊した。

もういっそ、今年はこのスローガンを使うのはやめたらどうだろうか。
信頼も、勇気も、挑戦も、当たり前のことだから。
どのチームも、当たり前にやってることだから。
ガーロのお気に入りだったというこの言葉だが、
個人のお気に入りの言葉をそのままスローガンにするほど、企業スローガンは甘くないよ。

だから、これから倉又新監督とともに目指す、
新しいFC東京だけが掲げられる、そんなスローガンを考えた方がいい。
どんなサッカーを目指すのか、どんな東京になりたいのか。

個人的には、「90分間攻撃サッカー」が、いちばん分かりやすくて好きなんだけど。
攻めるだけじゃなく、そこには「最後まで諦めない」という意味も含まれてるしね。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-08-16 02:30 | FC東京
2006年 08月 11日
意味のない試合。
b0015993_2162553.jpg先日、日本代表がトリニダード・トバゴと親善試合を行ったが
僕は以前、トリニダード・トバゴの試合を見ている。
それは、ドイツワールドカップだった。

しかし観戦の目的は、彼らではなかった。
ササである。
そう、そのカードは、パラグアイvsトリニダード・トバゴ。
しかし承知の通り、ササは召集されず、
グループリーグの展開も、パラグアイの敗退が決定しており、
はるばるドイツまで来て「なんだかなあ」という状況だった。
「この試合を見る意味があるのか」、そんな思いが頭をかすめた。

しかし思いとは裏腹に、好ゲームが展開される。
それはトリニダード・トバゴというチームの存在が大きかった。

彼らは、ワールドカップ初出場だった。
この試合に勝てばグループリーグ突破の望みがあり
まるで日本が初出場だったフランス大会のように、
スタジアムはトリニダード・トバゴのサポーターでうめ尽くされていた。

僕の隣には、一人で母国を応援するトリニダード・トバゴの青年が座っていた。
肌は褐色で、メガネをかけた、真面目そうな青年だった。
母国の旗をスタンドに掛け、今から始まるリーグ突破をかけた戦いに、胸を膨らませている。
すべり落ちそうになった国旗を僕が押さえてやると、「サンキュー」と英語が返ってきた。
僕は彼を見て、なんとなく彼を気に入った。
もしかしたらその時からこの国を応援しようと思っていたのかも知れない。

初出場のこの国は、南米の強豪に勇敢に立ち向かった。
シドニーFCでカズとチームメイトだったヨークが、攻守に走り回る。
しかし前半、不運なオウンゴールで先制されてしまう。
後半、国の英雄、38歳の大ベテラン、ラタピーが投入されると、
スタジアムはラタピーコールで包まれた。
彼が攻撃陣を牽引して、トリニダード・トバゴは総攻撃体制に入った。
パラグアイのディフェンス陣に、何度も何度も跳ね返されながらも、攻撃の手を緩めない。

僕はこの時すでに、トリニダード・トバゴのサポーターになっていた。
地球の裏側から来た隣の青年とともにシュートの度に立ち上がり、チャンスが潰れる度にため息を吐く。

しかし、最後はカウンターで1点を追加されてしまった。
万事休す。彼らの挑戦は終わった。
イングランド、スウェーデン、パラグアイという強豪相手に善戦するも
1分け2敗、無得点という結果で大会を去ることになった。

ふと、隣を見ると、青年ががっくりと肩を落とし座席に座り込んでいるのが目に入った。
その落ち込み様に、僕は声をかけようか迷う。

でも何も言う必要はなかった。

僕は彼の肩を叩き、握手を求める。
彼は今できる精一杯の笑みで、僕の手を握り返してくれた。

試合を見る意味なんて考えてた自分が、ばからしく、思えた。

【余談】
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-08-11 21:13 | FC東京
2006年 07月 31日
だから、ルーカスなんだよ。
第16節・広島戦

wabisabiさんのエントリに、思うことがあったから、
めずらしくトラックバックなんてしてみた。

そのエントリとは、ルーカスのことだ。
彼は先日の広島戦、累積警告のため、試合には出られなかった。
出場できない彼は、メインスタンドのガラス張りの席で、試合を眺めていた。
結果はご存じの通り、0-2の完敗だ。
ゴール裏の怒号が、選手や監督、フロントに浴びせられる。

その光景を、ルーカスはずっと見ていたらしい。
表情は分からない。
でも、うなだれた選手たちがピッチを去るまで、
ずっと、最後まで、その姿を眺めていたそうだ。

きっと、「ハラトーキョウ」コールも、「ササ」コールも、
ルーカスの耳に届いていたろう。
「ルーカスが好きなんだ」と言って使い続けてくれた監督は去り、
Jでなかなか得点できない、まるでかつての自分のようなFWもアルゼンチンへと旅立った。
彼は、どんな思いでこのコールを聞いたのだろうか。

ここから先は想像だ。

最近のルーカスの活躍の裏には、「原さんやササの分まで」という思いがあったのではないか。
だとすれば「ハラトーキョウ」や「ササ」コールは、
過去と向き合ったルーカスにとって、相当辛いものだったに違いない。

たとえそれが、フロントに向けられたものであったとしても。
やはりあのコールは、ルーカスを悲しませたのではないだろうか。
それを思うと、胸が痛い。

でも。だからこそ。

ルーカスはやってくれる。
ボールを必死で追いかけ、攻撃ではタメをつくり、DFに削られても立ち上がり、
怪我をも恐れぬ勇気でクロスに飛び込み、狙いすましたキックでゴールを奪うだろう。

そしてオレは誇らし気に言う。

「だから、ルーカスなんだよ」。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-07-31 21:07 | FC東京
2006年 07月 06日
トーチュウでトーキョウのTシャツ。
えー、宣伝です。
この度、縁あって365日トーキョウを応援してくれているトーチュウさんの
Tシャツをデザインさせていただきました。

「んもう、一年中トーキョウのことで頭がいっぱいだよ!だいたい1年て何日あったっけ?」
そんなアナタにぴったりなTシャツです。
きっと冬だろうがシーズンオフだろうが、小平に雪ダルマができようが着たくなること間違いなし。

そのTシャツがですね、今ネットでトーチュウの購読を申込めば
なんともれなくもらえちゃうんですって!
※サイズはS、M、Lの3サイズあり。

デザインも掲載されていますので、詳しくはこちらをご覧ください。

最近のトーチュウ、ネットでは掲載されない良質な記事もたくさんあります。
Tシャツはともかく、毎朝トーキョウの情報が届く新聞を、
一度購読してみるのはいかがでしょう。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-07-06 20:25 | FC東京
2006年 05月 16日
東京のGK。
b0015993_17544838.jpg











昨日、日本代表のW杯登録メンバーの発表があった。
FC東京からは、土肥1人。東京からより多くの選手が選ばれることを期待していたのだが、
しかしこのJ'S GOALのコメントを読んでいたら、
これで良かったのかも知れない、という気持ちになってきた。

だってオレは「今、FC東京で最高の選手は?」と聞かれたら、迷わず「土肥だ」と答えるだろう。

相手を威圧するような険しい表情と、仲間を奮い立たせる声。
強烈なリーダーシップ。味方を動かす的確な指示と、安定感のあるセービング。
どんな時も戦い続ける精神力と、鋼のような体躯。
そしてピッチを離れれば、若手にアドバイスしたり、時にはリラックスさせる包容力を持つ男。
先発としても、サブとしても仕事のできる男。

東京の選手として、いちばん誇れる選手が、ドイツへのメンバーに選ばれた。
こんな誇らしいことはない。

世界での大舞台の経験がない?
彼には、ナビスコの決勝で、雨あられのようなシュートを
ことごとく跳ね返した経験があるじゃないか。
最後のPK戦、浦和の選手たちが不安そうにペナルティスポットに立っていたのに対して
鬼のような形相で、ゴールに仁王立ちする土肥ちゃんの姿を、オレは忘れない。

グループリーグ第3戦、日本vsブラジル。
ここまでの勝ち点、ブラジル6、日本4、クロアチア1、オーストラリア0。
日本、ブラジルに引き分ければ、グループリーグ突破。
ゴールマウスに立つのは、先日のクロアチア戦で
不運なレッドカードを受けた川口に替わって、土肥。
世界最高の舞台で、世界最高の攻撃陣に立ち向かう、東京最高のGK。


そんなことを考えるだけで、胸がいっぱいになる。

ドイツまで行っても、ピッチに立つことはないかも知れない。
ましてや、ベンチにすら入れないかも知れない。
しかしかつて、98年のフランスで、ベテランGKの小島がそうだったように、
例えミニゲームでも、練習試合でも、彼は仕事を全うするはずだ。
東京のGKとして。ひとりのGKとして。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-05-16 17:51 | FC東京
2006年 05月 12日
超スリルな攻撃サッカー。
さーいよいよ、ナビスコは崖っぷちです。

負けたら終わり、引き分けても終わり。
勝っても、横浜か浦和が引き分けたら終わり。
これは相当なスリルだ。

しかも引き分けても終わりということは、
点を取るしかないわけで。
てことは、攻撃的サッカーが見れる、ハズ。

これは超スリルな攻撃サッカー展開の予感!

そう考えたら、土曜の代表の試合なんかより、
なんだかすごく楽しみになってきたナビスコなのです。
[PR]

by tokyo-boys12 | 2006-05-12 20:13 | FC東京