「出せよ!」
録画では、はっきり音声が聞き取れた。
ソガハタに恫喝され、身をすくませるボールボーイくん。
オレだったら即トラウマだ。
確実に毎晩、ソガハタが夢に出る。
迫り来るアゴ。熱を放射する巨大なイガグリ頭。
悪夢だ。眠れなくなる。
そして遠のく意識の中、またソガハタが…まさに悪循環。
あの子、ちゃんと学校行ってるかな。
その代償といってはホントに申し訳ないんだが、
あわてている大人げないソガハタを見れて、
ゴール裏のボクらは相当に楽しかったぞ。
ありがとう。
あれがもしキミの確信犯だとしたら、その勇気ある行動を称え、
“ブタメシ全部のせ”をご馳走したい。
大盛りにしたってかまわない、そんな気分だ。
それはそうと。
海外のサッカーをテレビで見ていると、
ゴールが決まった瞬間、ボールボーイや警備の人たちまで
飛び上がって喜んでいるシーンを見かける。
そういえば「ボールボーイがゴールを決めた!」なんて
ニュースも世界のどこかであったっけ。
そういうのもまた、文化なんだろうな。
いつか味スタのボールボーイも、
確信犯的にボール出すのを遅らせたり(やっちゃいけないけど)
東京が急いでいるときは速やかにボールを渡したり(これはいいでしょ)
シュートを打たないチームに苛立って、自分でゴール決めちゃったり!
なんてことする日が来るのかもしれない。
楽しみである。